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小島慶子

エッセイスト、タレント
東京大学大学院情報学環客員研究員
昭和女子大学現代ビジネス研究所特別研究員  
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最新出演情報

小島慶子の最新出演情報

TV・テレビ朝日「徹子の部屋」

2024年4月3日水曜日

4時

小島慶子の最新出演情報

ラジオ・文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ」

2024年3月19日火曜日

4時

小島慶子の最新出演情報

TV・MXテレビ「堀潤モーニングFLAG」

2024年3月14日木曜日

22時

小島慶子の最新出演情報

ラジオ・文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ」

2024年3月12日火曜日

4時

小島慶子の最新出演情報

VOGUE JAPAN「人生の免疫力を高めて美しく。小島慶子がSHISEIDOと踏み出す、美の冒険とは」

2024年3月8日金曜日

1時

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最新記事情報

白いアクセサリー
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​講演実績

■全国、県、町、市主催講演会・シンポジウム

■全国労働組合
■男女共同参画センター

■新聞社主催講演会

■教育委員会主催講演会

■教育機関(大学、高等学校など)・PTA

■企業主催イベント

その他、多数

※いずれのテーマも、通常講演・オンライン講演ともに対応致します。30分・60分・75分・90分など、実施規模に応じて内容を調整してお話し致します。お気軽にご相談ください。

講演会、トークショー、シンポジウムなどの

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小島慶子のTwitter

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「学習支援は、子どもたちがいろいろな大人とのつながりを持つ上でも重要」 公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン代表理事 今井 悠介さん #ひとりじゃないよPJ
11:44

「学習支援は、子どもたちがいろいろな大人とのつながりを持つ上でも重要」 公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン代表理事 今井 悠介さん #ひとりじゃないよPJ

コロナ危機で困っている女性と子供を支援する寄付サイト 「ひとりじゃないよPJ ( https://www.hitorijanai.org/ )」に掲載しているNPOの代表インタビュー。今回は公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン代表理事今井 悠介さんです。 聞き手:小島慶子(呼びかけ人) 小島:チャンス・フォー・チルドレンはどんな活動をしていますか 今井さん:経済的な困難を抱える子友達に対して、学習塾ですとか習い事といった、学校外での様々な学習や教育の機会で使えるスタディークーポンを提供する活動を行っています。子どもたちが様々な学びの機会にしっかりアクセスできるようにサポートする活動をしています。 小島:なぜそのような支援をしようと思われたのですか 今井:きっかけになったのは東日本大震災なんですね。私も阪神淡路大震災で被災していて、神戸出身なんですけども、学生時代に当時の震災支援のボランティア団体で活動していました。その団体を母体に東北の震災が起きたときにこの団体を立ち上げて、東北で経済的困難を抱える人達に対して支援していこうということで今サポートしています。 小島:活動している地域は 今井:これまでは東北と関西を中心にこれまで活動してきたんですけども、今回新型コロナの緊急支援と言うことで東京のエリアも支援のエリアに加えて活動しています。 小島:実際、どういう声が届いてますでしょうか 今井:支援をしているご家庭では全体の7割以上で、収入が減っているとおっしゃっています。多くのご家庭がひとり親の家庭で、生計維持者の方がお一人しかいない状況の中で、かつその仕事としても、パートアルバイトといった感じでの労働の方が非常に多いなかで、新型コロナで仕事がストップしてしまうと、それが収入に直結してしまうというご家庭の方が非常に多く、まず、一番の困りごとというのは収入が減っているということがあげられます。 もう一つは、学校が休校になっている期間に、経済的ゆとりがあったりですとか、あるいは周りに学習を教えてくれるような方々がいるような環境にいる子供たちは、2ヶ月以上の休校の期間で学習を止めずに済んできたわけですけども、我々がサポートしている家庭ですと、やっぱり周りにそういった方々がいなくて、すごく学習に対するする不安が広がっています。塾や習い事を止めざるを得ないという声が沢山届いているという状況です。 学校がすごく不安定になったりですとか、授業のスピード上がって、さらにその個別的な学習支援が必要になってくる中で、収入も減ってしまっていて、そこにアクセスできるかどうかの違いが生まれてしまっているという現状です。我々も難しいなと感じています。 小島:このコロナの影響で、団体としては何が一番お困りですか 今井:寄付をいただいていた企業さんの経営状況が悪化してしまって、支援がストップしてしまうこともありました。財政面以外の部分で言うと、スタディークーポンを利用してるご家庭に、訪問サービスですとか、事務所から電話をかけたりとかっていう形で、毎月コミュニケーションをとり、サポートする、相談支援の活動をしているのですが、感染のリスクが非常に高い中なので、訪問ができなかったり、あるいは学生ボランティアが集まってできる環境がなかなかなかったりするので、事業を変更していく必要性も出てきています。 オンライン環境がない家庭もたくさんいらっしゃるので、すぐに電話からオンラインに切り替えようとしてもなかなか難しい場合があったりします。そういった相談支援ですとかサポートをする体制というのを、オンラインを併用したリですとか、ご家庭にそういった通信環境のインフラをこちらからご用意するという形で、やりかたもすこしづつ変えながらやっていこうと取り組んでいます。 小島:お金や食べ物がないと生きていけないのはわかるけれど、勉強の支援がなぜ大事なのかちょっとわからないって方もいらっしゃるかもしれません。なぜ子どもたちにとって学習支援が重要なんでしょうか。 今井:1つはやっぱり、子供たちの進路に大きな影響を及ぼすからです。例えば受験期に自分が納得いくまで勉強ができるかどうかは、自分の人生を意思決定していく上で、すごく大事だと思うんですね。 一生懸命頑張れて、自分の中でしっかりとその次のステップに向かって進んでいけるって言う経験則は大事だと思うんですけど、そういったものが途絶えてしまう。 もう一つは、学習に限らず、家庭と学校以外での人間関係がすごく大事です。学習支援を通じて作られる人間関係が、学習支援が途絶えてしまうことによって、関係そのものがなくなってしまう、ということがあります。やっぱり、どんな大人に出会えるか、どんな仲間に出会えるかが、子供たちの人生を作っていくので、そういった関係がたくさん得られるかどうかが、残念ながら経済状況ですとか、ご家庭の状況によってかなり差が出てくるというのが現状としてあります。 もうひとつ、これまで災害支援をずっとやってきているんですけども、子供たちに対する影響って、数年経ってから出てくるんですね、例えば宮城県で、震災後に不登校のお子さんが全国でもトップレベルに増えているという現象もあったりして、なにか困難が、災害ですとか、コロナが起こったすぐその場では、影響が目の前で表面化しなかった問題でも、例えば、数年経った後に心身の調子を崩したりですとか、その時の経験ていうのはやっぱり何かしら子供たちの心に残ってしまって、その先に影響を及ぼしてるって事は、我々もたくさん見てきました。 中長期の視点に立つと、今子供の学びを支えたりとか、人間関係を止めないっていうことが、やっぱりすごく大事です。10年間ずっと災害支援してきた中で感じていることです。 そこはコロナも非常に近いものもあると思いますので、同じことが起こらないように、今、目の前で支援が必要な人達には学習や学びを止めないような支援をしているところです。 小島:今「一人じゃないよプロジェクト」のサイトを見てくださってる方の中には、初めて寄付してみようかなという方もたくさんいらっしゃると思うんですけれども、果たして自分の小さな寄付がどれくらい役に立つのか、なかなか実感が持てなかったり、想像ができない方もいらっしゃると思うんですね。実際現場にいらっしゃる今井さんたちにとって、寄付は、どういう効果があり、どんな力になるのでしょうか 今井:まさしくこの、ひとりじゃないよプロジェクトの名前もすごくそれを表していると思うんですけど、自分のことを支えてくれている人がいるっていうことがすごく支えになっているという、気持ちの面で、やっぱり前向きになれるという声は、これまでたくさん親御さんからも子供からも聞いてきたんですね。 寄付を通じて、自分の親や家族以外にサポートしてくれる人がいるんだと、子どもたちにそう思ってもらえるっていう意味はすごく大きいと思ってます。 我々は寄付が原資となってクーポンを届けるので、どうしても定員を設定せざるを得ないんですけども、寄付が集まれば集まるほど、多くの子たちに届けられます。寄付が少しでも多く集まれば、学びの機会が得られる子たちが増えていきます。 小島:いま経済的にも、社会とのつながりでも困っていて、孤立しがちでなかなか相談できるひともいない、という方もご覧になっているかもしれないんですが、今困ってる方へのメッセージをいただいてもよろしいでしょうか。 今井:これまでいただいた声の中で、子供に対して申し訳ないとか、情けないっていう思いを持っておられるご家族の方もいらっしゃるんですね。 でもコロナがあって、かつ国やNPOも含めた社会的な支援が脆弱だから、今つらい状況なので、それは決して本人のせいじゃないということは、ぜひお伝えしたいです。仮にその支援の定員が埋まったとしてもですね、どんなことでも相談の窓口は、我々のような民間の団体もやってますので、是非とも声を上げて貰えればと思います。 小島:ありがとうございました チャンス・フォー・チルドレン https://cfc.or.jp/
「テクノロジーで社会課題の解決を」 Radar Lab 片山玲文さんからのメッセージ  #ひとりじゃないよPJ
06:56

「テクノロジーで社会課題の解決を」 Radar Lab 片山玲文さんからのメッセージ #ひとりじゃないよPJ

コロナ危機で困っている女性と子供を支援する寄付サイト 「ひとりじゃないよPJ ( https://www.hitorijanai.org/ )」のサイトを作成した Radar Labのプロデューサー 片山玲文さん。テクノロジーで社会課題を解決したいと企業したのち、精力的に活動を広げています。 聞き手:小島慶子(呼びかけ人) Radar Lab https://www.radar-lab.com/ 関連記事 寄付を広げよう!助けあえる社会を日常に「きふった」をリリース https://www.jiji.com/jc/article?k=000000010.000040736&g=prt コロナで食費切り詰め、貯金切り崩すシングルマザー家庭 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200508-00000005-binsiderl-soci ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小島:レーダーラボのなウ・ナリさんと片山さんのお二人が、この今回のひとりじゃないよプロジェクトのサイトを作ってくださいました。もともとは大手企業のエンジニアとして働いていたんだけれども、そこからその社会課題の解決のためにテクノロジーを使いたいということで、起業されたということですか 片山:そうなんですね、もともとYahoo!の中で、知恵袋っていうサービスの立ち上げをやってたんですけれども、思う存分自分たちがやりたいその社会課題解決をやりたいなーと言うことで起業しまして、その中でも特に被害者とか、弱者、マイノリティーといった、いわゆるメジャーとされない層の方に対して何か役立つサービスを提供したいなと言うことで、いろいろサービスのチャレンジをしてきました。 小島:例えば女性に関する社会課題の解決をしたいなって考えるようなきっかけは何かあったんですか 片山:課長、部長みたいなキャリアに上がっていくと、部下の方から色んな相談とか悩みを打ち明けられるんですよね。 で、そうした中に、ハラスメントとかセクハラみたいな問題があるんですけれど、何かこう一見平和に見える会社の中でも、こんなに困った声って本当はたくさんあったんだって言うこと、それを一件一件解決していくことがこんなに難しいのかっていうところにちょっと思い当たったっていう所ですね なので、私たちの会社でも1番最初に取り組んだのかそのハラスメントの悩み相談サービスだったんですけれども、そこではあの昨年結構大きく動きがあった就活ハラスメントとか、就活セクハラの問題なんですけれど、これに対して、あのバッシングとかセカンドレイプがない形で悩み相談ができて、その皆さんの声をもとに世の中の仕組みを変えていけるような動きにして行けたらいいなって言うことを取り組んでおりました 小島:1人じゃないよプロジェクトっていうのは寄付を募るサイトなんですけれど、やっぱり色んな方にインタビューすると皆さんもっと日本で寄付が普通のことになって欲しいって仰るんですよね、今回レーダーラボではそれを広めやすくするような、気軽に広められるような取り組みされているようですが、どういう物ですか? 片山:最近で言いますと、著名人の方とかも率先して応援してるって言う姿勢示してくださってますけれど、こういった行動が、自分たちが普段接触しているソーシャルメディアでタイムラインとして流れてくると、自分の友達がこんなところを応援してるんだ、じゃあ私もちょっと寄付してみようかなって言う気持ちが少し動いていくと思うんですよね これまでの寄付の行動って、ちょっと関心が高い人だけ熱心に検索をしてみて、どこに寄付したらいいのか探すって言う行動を取ったりとか、寄付をしてほしい団体の方もクラウドファンディングを立ち上げたりとか、決済の仕組みを用意したりとか、すごく大変だったと思うんですけど、私達はそこをすごくハードルを下げたいなという風に思ってまして、構想としては、誰もが簡単に寄付カードって言うカードを簡単に作れるようにしたいなと思うんですよね TwitterとかFacebookに簡単にリンクを貼るような気軽さで、こういった困ったことがあるので私はここの団体に寄付しましたよって言うことが簡単にシェアできる これができると、普段の自分が使っているサービスの中に、たくさんの寄付の声が溢れていって、これって何か特別なことじゃなくて日常で起きている事なんだと皆さん感じやすくなるかなぁと思うんですよね 小島:目にする機会が増えるってのはね、ほんとに何かを日常化させる上では大事なことですよね、どう考えるんでしょう世の中を変えるっていうアクションを起こすには 片山:私たちがその社会課題を解決するためのサービスをいくつかチャレンジしてきた中で思った事は、2つ重要なキーファクターがありまして、1つはあの世の中の仕組み自体を変えていくということと、もう一つは、世の中の空気とか文化を変えていくっていう事なんですね 例えばハラスメントの悩みサービスでいますと、世の中の仕組みを変えるためのハラスメントの法改正みたいな所のお話もありましたし、ただ一方法改正がされたとしても、実際人々の意識が変わらないとセカンドレイプがあったりとか、あなたに隙があったんじゃないのって言われるところが残ってしまうので、そこ2つまわる必要がある 痴漢レーダーの例でいっても、みんなの声が集まってくることで、仕組み自体パトロールが強化されたりって言う事はあるとは思うんですけれども、痴漢問題って言う、電車の中でいっぱい第三者がいる中で起きている問題なので、止められるべき人たちの行動とか意識が変わることっていうのはとても大事なんですよね なので、この方たちが変わるような事として、私達with yellow っていう痴漢撲滅の運動ですとか、機能を提供したりしてました こうした二つのことが変わっていくことで、社会課題というのは解決されていくのかなと思うんですが 小島:空気を変えるとかする習慣を変えるっていうことがないとなかなか回っていかないですね 片山:そうですね、でももともと私たちのこの日本の中に、共助ってなかったんだっけっていうこと思いますと、もともとある方のお話の引用にはなりますが、あの四国のお遍路さんって迷子がいらっしゃらないそうなんですよ これって当たり前に、お遍路さんが、道に迷ったときに、分かりませんて言える空気と、普段からお遍路さんがたくさんいらっしゃるので、周りの人があの道案内をしたりとか食べ物を助けてあげるって言う空気がそこにあるからなんだと思うんですね つまり日本には、そもそもそういった優しい空気はあったと思うんですけれど、ただそれがちょっと日本人のシャイさっていうんですかね、困ったが言いづらい、何かボランティアや寄付は高尚なことなんでちょっと言いづらいって言う風になってしまっていると思うんで、そこを柔らかく変化していくことができればいいかなと思っています ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Rader z(痴漢レーダー) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000040736.html みんなの寄付カード きふった https://kifutta.radar-z.com/cards
賛同人インタビュー:「問題の背景に、家族主義と性別役割分業」東京大学先端科学技術研究センター准教授 熊谷晋一郎さん
14:59

賛同人インタビュー:「問題の背景に、家族主義と性別役割分業」東京大学先端科学技術研究センター准教授 熊谷晋一郎さん

コロナ危機で困っている女性と子供を支援する寄付サイト 「ひとりじゃないよPJ ( https://www.hitorijanai.org/ )」に賛同して下さった 東京大学先端科学技術研究センター准教授 熊谷晋一郎さんにお話を聞きました。 聞き手:小島慶子(呼びかけ人) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小島:ひとりじゃないよプロジェクトにご賛同下さってありがとうございます。 どんな動機でご賛同下さったんでしょうか 熊谷:そうですね、こういったその子育ての問題、あるいはジェンダーの問題っていうのに気づかされたのが、私と母親の関係ってんでしょうかね、そこがもともと原点になっている気がいたします 私は身体障害を、生まれつきの身体障害を持っておりますので、私の日常生活のケアといいますか、子育てももちろんですけれども、それだけじゃなく私の場合お風呂に入れるとか、トイレをサポートするとか様々なケアが何歳になっても必要、今でも必要なわけです そのケアの責任って言うものを、まず家族が担わなきゃいけない、これ自体非常に大きな問題なんですけれども、家族の中でももっぱら母親が担わなくてはいけない、そういう状況で生活をしてきました 私から見れば、生きていくのに頼れるのは母だけ、と言う状況になるわけですね何歳になっても、逆に母から見れば、過度なケアの責任と負担を、一手に引き受け受けなければいけなくなるわけですよね その差し迫った母子関係と言うものがまずあったんですよね、私もどこか支配されてる感じってんでしょうかね、他に頼れる人がたくさんいる中でそのうちの1人が母親であれば、そんなに支配される感覚にはならなかったと思います ただ母にケアをしてもらわなければ生きていかれないっていう生存基盤の中で、悪気はなくても顔色を伺い続けるというのでしょうか、自ら支配されにいってしまうというかですね、他に頼れないからしょうがないって言う状況で、顔色を伺い続けていたような状況があったと思います 一方でその母親も負担が強いって中で、やはりその緊迫感があったというんでしょうかね、母と子の間に、そういうわりと母子関係で、で今日のようにい色々な知識がなかったもんですから、やっぱりその背景にあるジェンダー構造とかですね、あるいはそのケアの責任を全て家族に押し付けるような、そういう社会がある意味では真犯人なわけですけれども、しかしそれが子供の視点からは見えませんので、母を憎んでしまうわけですよね そういう割と若い時期、若い時というか子供時代を過ごしてきたと、言うところが最初に原体験としてあります そういう中で、大学に入った後でジェンダー、当時は上野千鶴子さんが大学にいらした時期で、そこで初めてジェンダーの事を学んだんですよね 学んだって言っても語弊がありますね、ちょっと潜りで入っただけなんですけれども、体系的には学んでないんですが、でもその時の、上野さんがどうって言うわけじゃないく、上野先生の周りにいるジェンダー研究者と話してるうちに、私がそういう怨嗟といいますか、母への恨み節をですね、上野ゼミの方々に話したときにですね、一言上野千鶴子さんのおっしゃったのが、にこやかな表情でおっしゃったのが、「親の気も知らないで」って言うふうな言葉だったんですね 私はその時に、母親の視点で社会を見ると言うことをに目が開かされたというか、実はその母親は私から見て加害者に見えたけれども、母もまた被害者だったかもしれないという視点をくれたのが、その時期だったんですね、ジェンダーとの出会いだったんですね なので真犯人誰だっていう、要するに加害者だと思っていた母の後に真犯人がいるようだと、本当の加害者がいるようだということを知らされて、で色々と学んでいるうちに、やはり家族に全部押し付けるっていう家族主義、そして家族の中でも特に性別役割分業と言う形で母親にケアの責任を押しつけると言う性別役割分業とジェンダー構造、そういったこと、あのいずれも家父長的なものと密接に結びついていますけれども、そういった構造が実はその加害者だったんだと、いうふうなことに気づかされたっていうことです でその後、今度小児科医になりまして、今度は子育てを応援する立場になってというのでしょうかね、特に障害や病気を抱えた子供たちの子育てを応援する立場になって、それでやはりますますなんて言うんでしょうね、そういった問題が懐古的に自分の過去を振り返るだけではなくて目の前にある問題として、立ち現れてきたと言うようなところがあります でさらに最近というかここ10年ぐらいは、女性の薬物依存の苦労を抱えてきた方々と一緒に共同研究をしてくる中で、あのよく言われるのは、まぁあんた熊谷さんあんたも大変だったかもしれないけど、とは言え愛されていたよねって言うことをよく言われるんですね それはほんとにそうだなと思いました 世の中には身近な親から虐待を受けて、そして身近な人間を信用できなくなって、逆に言うと依存できなくなって、その向こうにある社会も、当然信用できなくなって、その依存、人とか社会、身近な人や社会に依存できなくなった人が、代償的にというか、代替的に物質に依存することで何とか生き延びようとすると、そういう苦労を抱えている人々がたくさんいらっしゃって、そういう中で、私も確かに苦労はしてきたけれども、また別様の苦労を持って生きてきた方もいるっていうことに気づかされたっていうのがここ10年位です それもなんか小児科の子供たちを見るときのまた目線が複眼的になっていたといいますかね、これまでそういう問題を、見逃してきたな、そういう気持ちにもなってきました そこでもやっぱり真犯人はあの親ではないわけですよね 虐待してけしからんっていうふうに同僚の小児科医は、虐待する親を責めておしまいになることが多いんですけれども、しかしその背後にはものすごくたくさんの、その社会的要因と言うものがあります そこはこう結構似てるんですね、やっぱり家族主義と性別役割分業、この2つが合わせればジェンダー構造かもしれませんが、そういったものが、虐待のケースにおいても、もちろん虐待する親も加害性はありますし責任と償いはしなくちゃいけないものの、全部その親に100%責任帰属してしまっては、見えなくなってしまうものが あまりに大きすぎる、という風なことがありました そういう中で今回の取り組みってことが、すごく今最も必要なものの1つだなぁというふうに思いましたので賛同させていただきました 小島:ありがとうございます、熊谷さんからご覧になってこの寄付と言う形で社会と関わるってどういうことだとお考えですか 熊谷:そうですね、基本的にはその、子育てもそうですし、健康医療もそうですし、福祉もそうなんですけど、生存に直結するような、尊厳に直結するような部分は、必要原則で分配しなければならないというふうな考えを持っていますので、寄付って言うものは不可欠、人間社会にとって不可欠な仕組みだと思っています 問題は、その国の再分配の仕組みと、人々の自発的な寄付っていうものとの、両立っていうんでしょうかね、それぞれ得意とするところとがある、というふうに思っています 私たちが納めた税金が一体どういうとこに分配されてるんだろうと、いうふうなことも、なんていうんでしょう、すごくわかりづらい状況ってありますよね 本来その必要性のアセスメントって、すごく後手間暇かかるものですよね どこにどれだけ必要性が分散してるのかと、なので、それを待っているとですね、なかなか機動性といいますかですね、素早く対応するってことができませんし、寄付っていうのは、その面では、私たちが寄付したものが誰の必要性を満たしていくのかと、いうことがすごく見やすくなりますよね これはやっぱりすごく大事なことで、そういう意味で、国の再分配も、もちろんもっとやらなきゃって言う主張すると同時に、寄付っていうものは、たぶんある種それを補完していくようなものとして、必要性は引き続きあるんだろうと言うふうに思いますね 小島:今これをご覧になっている方の中で、今困っている、生活苦しい、子供のケアもちょっと手が回らないし、あるいはご自身が子供の立場で、ちょっと家が居づらいとか、お金の事が苦しい、という方々もご覧になってると思うんですけれど、そういった方々にぜひメッセージをいただければと思います 熊谷:そうですね、あの本当に困っているときにですね、それでも助けて欲しいっていうことが言えなくなる時ってあると思うんですよね、私もそういう状況に陥ることありますし、みんなあると思います で、どういう時に周りに、困っているよ、助けて欲しいっていうふうに言えなくなるかと言うと、その困ってる理由が自分が努力しなかったからだとか、自分がもうちょっとしっかりしてれば困らないはずなのに、とか、自己責任というか、そういう風に思わせちゃう言葉たちというのがあるんですよね。 それが本当に害なんですよ やっぱり障害者でもそうなんですが、子育てをしている親御さんもそうだと思うんですが、私が至らないからこんなに苦労してるんだというふうに思わせようとする、洗脳しようとする、世の中の言葉っていうのがたくさんあります それは本当にあの間違った言葉なんですよね 子育てっていうのほんとに1人や2人ではできるものじゃないと、それは子供の立場から見ても好ましいことじゃない、さっき申し上げたように私自身が子供時代に感じたことでもあったわけです 1人しか私のサポートしてくれる人がいない、2人しかいないって言う状況は、すごく子供にとって心細いことなんですよね ですから、助けてって言うことが、誰にとっても正しいということが間違いないことなので、子育て関して今困っている方がいたら、まずその、だれがなんと言おうとと言いますかね、心のない、わかっていない人たちが何かを言うかもしれないけれども、絶対そっちの方が間違っているので、今日私が申し上げた点は、そのそこに関しては私も正しいと責任が負える範囲のことを申し上げているのでぜひ、声を上げていただきたいって言うことですね 子供の立場からも同じです 基本的には自分1人でなんとかしよう、あるいは閉鎖的な家族の絆だけでなんとかしようっていうふうに思う事は、実は誰のためにもならない、まずご自身のためにならないし、実は親の為にもならないというふうなことをぜひ伝えたいですね  そして必要原則で社会を回していくためには、まずニーズというか、今私は困ってるっていうことを、堂々と広く発信していくということが出発点になりますので、本人が困っていることを堂々と、困ってるんだ、助けて欲しい、と言える社会が真っ当な社会ですので、そこはためらう必要の全くない場所だって言うことを伝えたいと思います ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ コロナの向こう側で(1) “全員が障害者”で見えたもの 熊谷晋一郎さんhttps://www.nhk.or.jp/heart-net/article/364/ 関連記事 「新型コロナウイルス 貧困家庭の子どもに支援を」 http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/427933.html
賛同人インタビュー:「女性の幸せと子どもの幸せを両方実現できる社会に」元厚生労働事務次官 村木厚子さん
15:58

賛同人インタビュー:「女性の幸せと子どもの幸せを両方実現できる社会に」元厚生労働事務次官 村木厚子さん

コロナ危機で困っている女性と子供を支援する寄付サイト 「ひとりじゃないよPJ ( https://www.hitorijanai.org/ )」に賛同して下さった 元厚生労働事務次官 村木厚子さんにお話を聞きました。 聞き手:小島慶子(呼びかけ人) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小島:村木さんこのたびはご賛同下さいましてまことにありがとうございます 村木:こちらこそあの仲間に入れていただいてありがとうございます 小島:村木さんはこの支援団体の中で若草プロジェクトに関わっていらっしゃると言うお立場でもあるんですけれども、ご賛同いただいたその理由を教えていただいてもよろしいですか 村木:はい、今回のコロナってほんとに大変な大きな危機ですよね 私なんかは、阪神淡路とか東日本とかっていうことがやっぱり記憶にあってですね、ああいう大きな危機ってほんとに辛いんだけど、そういう中で今必ず新しいものが生まれてくる、特につながりが大事だっていうことがとっても意識されるようになると思うんですね で、今回のコロナって、こういう言い方ってあまり良くないかもしれないけど、みんなが、日本だけじゃ無くて、世界中だし、どの世代もだし、お金持ちだろうが貧しかろうが、みんなが危機を共有をしたので、きっとこの中から、どういうときにどういう人にしわ寄せが行きやすいかとか、何をすれば手助けになるかとか、そういうことについて、きっとみんなが共通認識持てるすごくいい機会になるんじゃないかって思ったんですね そんな中で、とりわけしわ寄せを受けやすい女性とか子供っていうことで、つながろうっていう発想でこのサイトができたっていうのが、なんかものすごく嬉しくて、ちょっと後仲間に入れてもらえたらなって 私、やっぱり、つながるって、すごい自分の中でここ何年間も大事なキーワードだったので、それをこんなに良い形で作っておられたので、是非仲間に入りたい、というふうに思いました 小島:ありがとうございます、本当にご一緒できて私達も光栄です。村木さんからご覧になって、先進国の中でも特に日本は女性と子供の貧困はかねて深刻な状況ありますが、この女性と子供の貧困の問題はどうご覧になっていますでしょうか 村木:そうですね、あの私はもともと労働省に入ったので、女性が働くってことを、ずっと応援を仕事でやってきたんですね で、女性活躍とか最近言われるようになったけど、やっぱりその活躍のスタートラインに立ててない状況がたくさんあるっていうのを気がついていたし、今度面白いことに労働者と厚生省が合併をした段階で、子供政策が入ってきて、そうすると、お母さんが働くって子供にとってどうなんだろうっていう議論がまだあるっていうのを再認識させられたんですね どうしても日本の社会、例えば働くことと子育てっていうのは、なかなか相反する、両立しにくいっていうことが言われていて、どっちか選びなさいみたいな状況がまだある でもよく考えてみると、お母さんだけが幸せで子供が不幸とか、子供だけ幸せでお母さんが不幸なんてのはありえないわけで、女の人の幸せと子供の幸せっていうのを実現をしていく連立方程式みたいなものをみんなで解いていかなきゃいけないって言うふうに思ったんですね、自分自身が 面白いことに私だけじゃなくて、あの厚生省で子供政策やってた男性の考え方もだんだん変わっていき、働く女性を応援してた人たちの考え方も変わっていって、どっちかじゃなくて両方実現できる連立方程式っていうのが共通認識になっていった、そのプロセスを見てきたので、ほんとに我々の社会の作り方ひとつで、女性や子供をちゃんと幸せにできるし、女性や子供が幸せになるっていうのは、未来の社会が幸せになることなんで、それを本気でやらなきゃいけない、というところまでやっとみんなの意識が来はじめたかな、ていう気がするんですね 女性の経済的なポジションが高くならないと、子供を育てる女性は幸せにならないし、お父さんお母さんがきちんと経済的にしっかりしていかないと子供が幸せにならないって言うことがあるので、ほんとに子供のことを考えると社会全体トータルでどうやったらこの社会が良くなるかって考えられるので、とても大事かなぁと言うふうに思ってます 小島:その女性がやはりなかなか経済的にも安定しなかったり、雇用の面でも不安定だったりすると言う背景には、基本女性は男性の庇護の下で生きていけるからそこまで手厚くしなくてもって言う、ある種そのジェンダーの壁というか、決めつけがあるのではないかなぁと思うんですが、この辺が変わってきた感じがありますでしょうか 村木:そうですね、世帯でワンパッケージで幸せになればいいので、お父さんがしっかり大黒柱で稼いで、女性は可能な範囲でそれをサポートしていく、という風にずっと考えられてきたと思うんですね でも6年位前かな、先進国の中でリーマンショックの後で、なんとか経済を持ち直そうって言う議論をしたときに、インクルーシブグロースっていう言葉、包摂的成長っていうのがすごく言われて、女性もそうだし、障害のある人もそうだし、長い間失業してるような若者もそうだけど、そういう人たちが社会のためにいろんな貢献ができる、違う言葉で言うと、良い働く場所を得て、十分に活躍できる、そうやっていろんな人を社会の支え手として巻き込んだ国だけが持続的に成長できたっていうことが言われるようになったんですね 私、その包摂的成長って言う言葉を聞いたときに、すごく嬉しくて、弱い人だから庇護する、保護する、ではなくて、みんながこの社会を支える、そうすることが結局社会全体を幸せにするし強くするって言う 日本はやっぱりまだ分業意識が強いんですけど、もういろんな経験をしてきた中で、みんなが気がついたのは、みんなが支え手になれる社会の方が強いんだって言う、これがもう今常識になりつつあると思うんですね 日本はやっぱりうまくそこへ変わっていかないと、いい国にはなれない、良い社会は作れないかな、と思ってます 小島:今回この寄付のサイトなんですけれど、あんまりまだ寄付に不慣れな人とかですね、初めてという方もいらっしゃるかもしれないんですが、村木さんから覧になって寄付と言う形で社会と関わるってどういうことだと思われますか 村木:そうですね、自分の場合はずっと公務員やってきて、例えば貧困とか、子供の虐待とか、沢山社会課題があるんだけど、私自身はそういう人を直接にサポートをする技術とか、ノウハウとか、そういうものはないんですよね 公務員の時は、そのサポートしてくださる人を支える仕組みをいかにつくるかって言うことだったんですけど、それを離れてもやっぱり、自分にはできない専門的なことっていうのはたくさんある、じゃあ自分にそれができないとしたら1番やることないのかっていうとそうじゃなくて、そうやって現場で一生懸命支えてくれる人を支える、私、応援団の応援団っていつも言ってるんですけど、その、応援団の応援団にはなれるので、その応援のやり方としてはですね、実はやっぱりお金が1番オールマイティーで、1番良い使い方をその直接支援してる人たちに考えてもらえば良いので、とにかくお金を寄付するからそれを使って上手にサポートしてよ、かわりに一生懸命やって、と言えるのが寄付なんだと思うんですよね 今、若草プロジェクトやって、直接支援ができるメンバーがたくさんいるので、弁護士さんとか、社会福祉さんとか、いろんな専門家がいるんで、だけど彼女たちが支援をするためにはやっぱり経済的なバックアップがいるんですよね、改めてお金、寄付の重要性をすごく今実感してます 小島:今若草プロジェクトの話が出ましたけれども、代表の大谷さんにも動画でお話を伺ったんですが、居場所がなくて、街に出て、性搾取の被害に遭ってしまう少女たちですとか、家にいたくてもいられない少女たちに居場所を提供したり、支援とつなぐというプロジェクト、団体をご自身も仲間と立ち上げられたと言うことで、これはどういう思いがあってそこに力を注がれているんですか? 村木:そうですね、夜お家に帰らずにうろうろしているあの女の子を見たら、不良だなとかね、意外と世の中って冷たい目で見てると思うんですけど、私あの、子供の頃に、小学生の頃にちょっと事情があって、家出をしたいって思ってた時期があるんですよ 小島:そうなんですか 村木:それで家を出て私が食べていける仕事ってなんだろうと思った時に、当時小学生の私が思いついた仕事って子守と夜の仕事、子供ながらに分かってるんですよね、例えば住み込みで働けるならやっていけるかもとか、こういう自分が、今学歴も特別なスキルも何もない自分が1人で食べていける給料もらえるとこってどこだろうって言ったら、やっぱり夜の街って小学生ですら思いついた でも、そのうん十年前の高知の田舎で、それができたかって言ったらできなかったけど、今、ネットもあって、それから夜の街に大人たちがそういうことを利用して商売やってる場所があると、簡単にそういうところへ女の子たちを引っ張っていかれちゃう、悪い子たちとかモラルの低い子ではなくて、それこそその昔の私のようにきっとこう悩んでた子たちって、女の子たちが変わってしまったんじゃなくて、社会の罠がとっても深くなってるんで、やっぱり大人がちゃんとそこを止められる、それが必要かなってすごく思います 小島:その子たちが無知だから、とかね、なんか素行が悪いからとか、女の子たちを責める人も結構いるんですけど、そうではなくて構造的な問題の中でやっぱりまだ判断力も足りなかったり、他に頼る場所もない子たちが、搾取されたり、犯罪に巻き込まれたり、っていうことが本人の責任では無く起きているということなんですね 村木:そうですね、家庭と学校しか子供って居場所がないので、そこが辛い場所になったときに、今は安全な逃げ場所がなくて、逆に悪い大人が待ち構えている場所が結構ある それを止めるのは大人の責任ですよね だから女の子たちの支援を直接したいっていうのと、もう一つはその周りの大人がその構造を知って欲しいんですよね 悪い子だって白い目で見られたら、彼女たちは立ち直りようがないと思うんですよね もっと暗いところに引っ張り込まれてしまうんで、そのやっぱり知って欲しいっていうのがもう一つ自分がとってもやりたいことをですね 小島:今はこれをご覧になっている方の中には、じゃあ支援しようと思って下さる方がいるのと同時に、今ちょっと困っているので助けてって頼ってみようかなってご覧になってる方もいると思うので是非メッセージを頂いてもよろしいですか? 村木:あの、今悩んでいること、困っていることがあったら、ぜひひとりじゃないよプロジェクトにいっぱいいろんな支援先が載ってますから是非連絡をしてみてください 何に困ってるって自分ですぐわからない時もあって、いろんなことが重なっている時もあると思うので、でもとにかくどっかに連絡をするとそっから必ず必要なとこへ皆つなげてくれるので、ぜひSOSを出してくださいね SOSを出すまでの勇気がない時は、ちょっと困ってるって声に出して呟いてくれたら、きっとそれを聞いて気がついてくれる大人がいると思うので、ぜひ、ぜひ助けを求めてください、声かけてください いい大人もちゃんといますから ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 若草プロジェクト https://wakakusa.jp.net/ 関連記事 「新型コロナウイルス 貧困家庭の子どもに支援を」 http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/427933.html
「行き場のない少女たちの背景に、貧困と伝統的なジェンダー構造」〜一般社団法人 若草プロジェクト代表理事 大谷恭子さん  #ひとりじゃないよPJ
13:08

「行き場のない少女たちの背景に、貧困と伝統的なジェンダー構造」〜一般社団法人 若草プロジェクト代表理事 大谷恭子さん  #ひとりじゃないよPJ

コロナ危機で困っている女性と子供を支援する寄付サイト 「ひとりじゃないよPJ ( https://www.hitorijanai.org/ )」に掲載した 支援団体の一つ、 一般社団法人 若草プロジェクト代表理事 大谷恭子さん にお話を聞きました。 聞き手:小島慶子(呼びかけ人) 概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 若草プロジェクトは、10代半ばから20代後半までの、若年女性の支援をしている。この世代の女性たちの生き難さが最近際立ってきたと感じ、少女たちに特化した支援をしようと立ち上げた。 虐待や貧困によって家庭や学校で居場所を失い、SNSを通じて性的搾取の被害に遭うなど、様々な形 で社会の歪みが少女たちに集中している。ここ10数年でそうした傾向が強まっている。 少女たちを取り巻く課題の背景には、日本や世界の社会の抱えるさまざまな矛盾がある。子どもから大人になる過程で、まだ防御のすべを知らない少女たちに被害が集中する。国際社会でもそうした構造的な問題に注目が集まり、2011年に国連で国際ガールズデーという取り組みが始まった。 それは世界の最貧国の問題だと思われがちだが、日本でも深刻な貧困やいじめや虐待の被害になっている少女たちがたくさんいることがわかってきている。LINE相談では全国から相談が寄せられる。都市と地方に共通した問題。 コロナ危機では、自宅にこもることによって、直接的な虐待や、親同士の暴力や諍いの声が絶えないなどの面前DVで、少女たちの心身に深刻な影響が及び、逃げ場所を失う子たちも出ている。相談件数もかなり増えている。 まず少女たちと支援者をつなぐ活動をしている。LINE相談を通じて信頼できる大人たちにつなぐ活動。加えて、若草ハウスというシェルターを運営している。子どもたちがまず身を守り、心身を休めてから次のステップに行けるよう、数ヶ月から1年ほどに及ぶ長期間、ステップハウスとして滞在できるようなシェルターの運営を始めた。 要望が多くいつも満員で、コロナ危機で居場所がない子が増えてきたので、キャパシティを超えつつある。今はお寺の宿坊を提供してもらったりしている。 支援を必要としている少女たちは、家庭や社会から見捨てられたと思っており、自己評価が低い。「誰かが自分のために何かをしてくれる」と知ることは、精神的な生きる力になる。寄付は、活動を回すための資金だけでなく、少女たちの精神的な支援にもなっている。こんなに喜ぶんだなあ、というのは私たちも大きな発見だった。寄付を募るという形で、もっともっと企業や社会の人々と少女たちをつなげていきたい。 少年事件の中でも少女が抱えている問題がある。男の子の場合は問題を起こしても地元で生き延びていく。少女は、一度つまづくと地元から消えてしまう。親からも地域社会からも離れたがるし、ここでは生きづらいと、糸の切れた凧のようになり、風俗産業に入って、地元では行方が分からなくなるような生き方になってしまう。 どこの社会でもそうだが、つまづいた女性たちの多くは性風俗産業や、男性に虐待され搾取される生活に行き着く。日本は巨大な性風俗産業を抱えている。そういう人を多く見てきた。 少女たちもそのことを実感している。「どうせ私たちは」と。 少年事件を扱っていて、少年と少女の問題は位相が違うというか、深さが違うと感じている弁護士は多い。 背景には、地域社会でのジェンダーバイアスの問題がある。(「男は地元を継ぐ・男はヤンチャでもしょうがない」「女はよそへ・女はつまずいたらキズモノ」という価値観により、少女たちは地元に居場所を与えてもらえない。) 若い女性がジェンダーの問題に無自覚で、人権意識が低いことに驚く。若年で教育水準が低いと、昔ながらの男女観で男性を支えたり、男性に勝手されてもこんなものだと思ってしまうことが多い。人権や避妊などの知識がなく、男性に求められたら従うものと思ってしまう。 それらを学ぶ機会を逸したまま成長している。 これは本人の責任ではなく(地域や家庭などの)環境によるもの。少女たちには「あなたが悪いのではない」と全面的に寄り添う人が必要。それがないと「どうせ自分はバカだから」「どうせ・・・」という発想から抜けられない。そうした状況に置かれた少女たちの問題はもぐらたたきのように後を絶たないので、教育や文化を変えること、女性の賃金を上げることなど、構造面で社会の底上げをすることが必要。 今は目の前の少女たちを助けることで手いっぱいだが、問題の根本は社会にある。 困ってる少女へ。周りの大人たちは信用できないと思っているかもしれないけれど、あなたと出会いたい(助けたい)と思っている大人たちもたくさんいる。どうか勇気を出してSOSを発信してほしい。そうすれば必ず何か助けが得られる。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 大谷さんのお話を伺って「その社会がどのような社会であるかをはかる物差しは、女性と少女に対する処遇のあり方である」という言葉を思い出しました。日本では、困っている少女や若い女性は「本人のせいだ」と責められがちです。貧困や根深い男尊女卑に目を向けず、少女たちを責めるだけでは、構造的な差別を放置し助長することになります。行き場をなくした女性への支援を。小さな寄付でも、集まれば誰かの今と未来を支え、温かい気持ちを届けることができます。 一般社団法人 若草プロジェクト https://wakakusa.jp.net/ コロナ危機で困っている女性と子供を支援する寄付サイト 「ひとりじゃないよPJ ( https://www.hitorijanai.org/ )」 関連記事 「新型コロナウイルス 貧困家庭の子どもに支援を」 http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/427933.html
賛同人インタビュー:「日本のひとり親家庭の子どもの貧困率は、先進国で突出して高い」OECD東京センター所長 村上由美子さん
08:47

賛同人インタビュー:「日本のひとり親家庭の子どもの貧困率は、先進国で突出して高い」OECD東京センター所長 村上由美子さん

コロナ危機で困っている女性と子供を支援する寄付サイト 「ひとりじゃないよPJ ( https://www.hitorijanai.org/ )」に賛同して下さった OECD(経済協力開発機構)東京センター所長 村上由美子さんにお話を聞きました。 聞き手:小島慶子(呼びかけ人) 概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「ひとりじゃないよプロジェクト」というタイトルが、いつも考えていることを端的に示していて共感できる。5月の頭というタイミングでサイトを立ち上げたことも、動きが早くていい。 コロナ危機以前から日本は、ひとり親家庭における子どもの貧困率が先進国で突出して高い。コロナ危機ではその人たちが最初に最も大きな打撃を受けている。OECDとしても、個人としても、そこに対する緊急性の高い政策・対策を集中的に行うべきと考えている。 日本の女性のひとり親家庭の貧困の背景には、複合的な要因がある。 1:男女の賃金格差が大きい 日本はOECD加盟国の中でもワーストに近いレベルである。女性は男性よりも賃金が26%も少なく、子育てをする上で経済的に非常に負荷が大きい。 2:女性は非正規雇用が多い 日本の女性の就業率は上がっており、OECDの平均を超えるレベル。しかし男女の賃金格差も、正規雇用と非正規雇用の賃金格差も是正されていない。 コロナの影響が大きいのは中小企業だが、女性は中小企業で非正規やパートという形で働いている人が多い。つまり、コロナ危機の打撃を受けている人はおそらく女性の方が圧倒的に多いと考えられる。また、ひとり親家庭では、子どものケアを親が一人でしなければならないため、コロナ危機による休校措置の打撃も大きい。女性のひとり親は他の人たちよりも圧倒的に大きな影響を受けていることは想像に難くない。 寄付とは、自分の中の問いに対する一つの答えの形である。 自分が属するコミュニティの一員として何をするべきだろう?という、自分に対する問い。 寄付だけが答えではないが、一つの選択肢として思い浮かべて欲しい。 普段の生活では、寄付やボランティアという行為と、自身の生活とのリンクを感じにくいと思う。 でも例えばこの「ひとりじゃないよプロジェクト」で支援団体の活動を知ることによって、自分の寄付がどこかのひとり親家庭の子どもの学習支援に使われるかもしれないと想像することができる。その子どもたちはもしかしたら10年後に私たちの社会や経済をもっと良くするかもしれない。実は自分のアクションはいろいろなところにつがっていて、ぐるっと回って自分のところに戻ってくる。コロナ危機をきっかけにそれに気づいた人がいるのではないかと思う。 困ったときの親の姿を、子どもはよく見ていると思う。困っていることを子どもに隠さなくていい。子どもが、困っていても諦めない親の姿を見ることが重要。そして、実は「困っている人のために、自分には何ができるかな」と考えている人がたくさんいることをぜひ知って欲しい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ OECD東京センター https://www.oecd.org/tokyo/home/ 関連記事 「新型コロナウイルス 貧困家庭の子どもに支援を」 http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/427933.html
「仕事、食、孤独という3つの問題が生じている」〜NPO法人  STORIA代表 佐々木綾子さん  #ひとりじゃないよPJ
07:25

「仕事、食、孤独という3つの問題が生じている」〜NPO法人  STORIA代表 佐々木綾子さん  #ひとりじゃないよPJ

コロナ危機で困っている女性と子供を支援する寄付サイト 「ひとりじゃないよPJ ( https://www.hitorijanai.org/ )」に掲載した 支援団体の一つ、 NPO法人STORIA代表 佐々木綾子さん にお話を聞きました。 聞き手:小島慶子(呼びかけ人) 概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 「貧困の連鎖から愛情の循環へ」と言うビジョンを掲げている。宮城県仙台市を中心に、経済的困難などを抱えた家庭の子どもたちに、温かい人との関わりの中で、自己肯定感を育寝るような支援を行なっている。子どもたち一人一人の可能性が切り開かれて、生きる力になるような居場所を、地域と協働しながら運営している。 2011年の東日本大震災で、生まれた場所や環境で子どもたちの可能性が閉ざされていく有様を目の当たりにした。自身もシングルマザーとして子ども二人を育ててきたが、多くの人々の支えがあったからここまで来られた。困難を抱えている家庭や子どもたちに寄り添いたいと活動を始めた。 コロナ危機では、仕事、食、孤独という大きな3つの問題が生じている。 休校措置によって給食がなくなり、STORIAの居場所で夕食を出していたがそれも叶わなくなった。そうした食事が命綱だった家庭もある。経済的理由で、お米がないとか、食事をとれていないという子どももいる。 シングルマザーは離別して新しい地域に引っ越してきている人が多いため地縁がない。頼るところがなかなかない。子どもたちも学校に行けていなかったり、家族との関係の難しさからSTORIAが居場所になっていた子も多い。コロナ危機でそうした居場所がなくなり、母子ともに孤独を感じているという声が上がっている。 今STORIAでは、以下の支援を行なっている。 子どもへのお弁当支援、家庭への食材支援 :子どもにお弁当を届ける活動。自分たちのことを思ってご飯を作ってくれる人がいると子供が感じることができる活動。家庭に食材を届ける支援でも保護者とのつながりを継続している。 保護者の相談サポートの強化 :各家庭に必要な支援を明確にして情報を提供し、必要なら行政での手続き支援も行う。 オンラインでの居場所提供 :自己肯定感を育み、生きる力を育む居場所づくりをオン乱でも実現するべく挑戦している。支援が必要な家庭にデバイスを届け、取り組み始めたところ。 寄付とは未来への投資。今年STORIAを卒業して中学生になった子どもたちが、ジュニアボランティアとして運営を手伝ってくれている。小さいながらも、愛情の循環が始まっている。 困っている人が困っていると声を出すことも勇気のいること。「STORIA仙台」で検索して、メールでも電話でもいいので連絡してほしい。全国各地にいろいろな支援団体があるので、連絡をくれた人の身近なところにある団体をこちらで探すこともできる。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 親が孤独だと、必要な支援に繋がれず、子供も孤立してしまいます。母子ともに支援をしていくことの大切さを感じました。小さな寄付でも、集まれば誰かの今と未来を支え、温かい気持ちを届けることができます。 NPO法人STORIA http://www.storia.or.jp/ コロナ危機で困っている女性と子供を支援する寄付サイト 「ひとりじゃないよPJ ( https://www.hitorijanai.org/ )」 関連記事 「新型コロナウイルス 貧困家庭の子どもに支援を」 http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/427933.html
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